ボーカルトレーニングがもたらすものとは

歌唱力に自信がある人であっても、自信のない人であっても上手に歌うにはボーカルトレーニングがかかせません。トレーニングを受けていない多くの人は、正しい歌い方が身についていないため、大きな発声をする際に、喉に負担をかける歌い方になってしまいがちです。しかしボイストレーニングを行うことで、腹式呼吸や正しい発声方法が身に付き、長時間歌っても喉が疲れず、また無理なく発声することが可能になります。声を出す時には、姿勢や呼吸、筋肉の使い方など様々な要素が関係してきます。定期的にトレーニングを行うことでそれぞれが強化されていきます。きちんとしたトレーニングを受けると小声であった人が大きな声を出せるようになったり、高い音域や低い音域を出すのが苦手であっても訓練することで徐々に声帯から出せる音域を広げていくことが可能となります。

ボーカルトレーニングのウォーミングアップ

運動する前に準備運動が必要なように、歌う前にもウォーミングアップしておくことで、身体の準備が整い、伸びやかな歌声を自然体で出す事ができます。歌う際には筋肉をガチガチに緊張させずに適度にリラックスさせることが必要です。まずゆっくりと深呼吸をしながら、柔軟を行い身体全体の筋肉をほぐしていきましょう。特に首、口、肩、お腹のあたりは意識的にほぐしていくことが大事です。歌う前に柔軟を行うことで、「これから歌う準備に入りますよ。」という信号が身体に発せられてきれいな歌声を出す事が可能です。また、歌う前に喉のコンディションを整えておくこともとても大事です。喉を潤わせておくためにスポーツドリンク等を事前に飲んでおく事は効果的です。また、冷たい飲み物よりも常温の飲み物の方が良いです。喉は冷えに弱いので、冬場はマフラーなどをして常に温めておく事が大事です。

様々な場面で活用できる腹式呼吸のメリット

ボーカルトレーニングにおいて、もっとも基本となるのが腹式呼吸です。腹式呼吸は簡単に言うとお腹の奥深くまで呼吸することです。通常、人は息を吸っても浅い呼吸をしています。お腹の奥まで息を吸い込むことによって、無理なく大きな発声が可能となり、喉を痛めることなく長時間歌い続ける事が可能です。例えば、カラオケで長時間歌った翌日に喉がガラガラになるというような事がなくなります。この腹式呼吸、歌が上手くなるだけでなく、実は様々な効用があります。まず普段の発声がとても良くなりますので、日常生活において自信のある快活な声を出す事ができます。また、ビジネスの現場でのプレゼンや、自分の意見を出す時にも、発声が良いと印象が変わり、意見を通しやすくなります。また、お腹のへその下あたりを東洋医学では丹田と呼び、腹式呼吸によってこの辺を鍛えることで、深呼吸と同様に心を落ち着かせてリラクゼーション効果を生む事ができます。大勢の前でスピーチをする時なども落ち着いてきちんと発声する事ができるようになります。